キャットフードに使われている穀物ってなに?身体への影響は?
よく見ると、キャットフードの原材料一欄に記載されている「穀物」。この穀物が一体何を指しているのか、わからないまま与えている方も多いのではないでしょうか?
もしかすると、原材料を一度も確認したことがない…なんて方もいるかもしれませんね。
キャットフードに使われる食材には一つ一つに意味があるのですが、穀物はどのような理由があって使われ、猫にとってどれくらい必要なものなのか?これが分かっていれば、これからのキャットフード選びの参考になるかもしれません。
そこで今回はキャットフードの原材料として使われている穀物について、種類や猫の身体に与える影響などをまとめていきます。
キャットフードに使われる穀物
キャットフードに記載されている原材料を見ると、「穀物」と書かれている事があります。このキャットフードに含まれている穀物というのは、いったいどのような物の事を言うのでしょうか?
穀物とは、小麦・大麦・米・玄米・とうもろこしの事を指します。
穀物を使う理由
では、なぜキャットフードにこのような穀物を使用するのかというと、食物繊維を補うためです。食物繊維を摂取することで腸内環境の改善が見込まれ、それによって便通のリズムが整い、体内に溜まった毛をスムーズに排出する効果が期待できるからなんです。
…というのは建前で、キャットフードの中には猫の事をまったく考えずに穀物を使用している物があるので要注意!
なぜそのようなキャットフードがあるのかというと、理由は簡単。安く大量に販売したいから…。
安価で安定した量を確保できる小麦やとうもろこしを大量に使い、原材料のコストを下げ、安い価格でキャットフードを販売し儲けを出すためなんです。
ホームセンターなどで安売りされているキャットフードの原材料を見ると、ほとんどが穀物を多く使用した製品となっているので、ぜひ一度確認してみてください。
このように人間の利益のために作られたキャットフードを飼い猫に食べさせるのは…いかがなものでしょうか?
飼い猫の事を真剣に考えれば穀物が含まれたものを食べさせるのは…正直ためらってしまいますよね。安ければなんでもいいという選び方をしていた方は、一度考え直してみることをおすすめします。
猫の身体への影響は?
では、猫が穀物を多く含んだキャットフードを食べると、身体にどのような影響があるのでしょうか?
穀物には食物繊維が含まれているので、腸内環境が改善されるメリットもありましたが、もちろんデメリットも多く存在します。
そこで、穀物を摂取すると猫の身体にどんな影響があるのか?以下にいくつかピックアップしてみました。
消化不良を起こす可能性
そもそも、猫は肉食動物のため人間のように穀物をすりつぶせる歯の構造になっていないんです。
さらに、猫の消化器官は雑食の人間とは違い、小腸が発達し大腸の消化管が短いという特徴をもっています。
これは、肉を消化吸収するのに向いた構造のため、ゆっくりと消化していく穀物類の消化吸収に適していないのです。
そのため、穀物を多く含んでいる製品を食べると、消化不良を起こして下痢や嘔吐などの症状を起こす猫がいるんです。
アレルギーになりやすくなる
猫も人間同様に食物アレルギーを起こすことがありますが、猫の食物アレルギーの原因となりやすいのが「小麦やトウモロコシなどの穀物」だと言われています。
穀物が多く含まれているキャットフードを食べ続けることで、体内に原因物質が蓄積しアレルギーを発症しやすくなります。すでにアレルギー体質の場合、症状が悪化してしまう事も…。
猫が食物アレルギーを発症すると、下痢や嘔吐、全身のかゆみや皮膚の炎症などの症状が見られますので、フードを変更した際は飼い猫をよく注視する必要があるでしょう。
太りやすくなる
猫が食事をした際に満腹中枢を刺激するのは、お肉やお魚に含まれるたんぱく質・脂質と言われています。
そのため、穀物を多く含みたんぱく質が少ないキャットフードは、ついつい食べ過ぎてしまいます。また、穀物に含まれている炭水化物は消化も早いので、空腹感を感じやすいとも言われています。
炭水化物は太りやすく、ひどい場合は肥満になる可能性も考えられます。肥満になれば糖尿病や尿管結石などさまざまな病気のリスクが高まるので、日々の食事量や品質にも気を付けるようにしましょう。
まとめ
穀物を使用したキャットフードには、多くのデメリットがあるを確認できたかと思います。これを機に、なるべくなら穀物を使用したフードは飼い猫に与えない様にしたいと思った方もいるのではないでしょうか?
そこで注目されているのが「グレインフリー」のキャットフードです。グレインフリーとは”穀物不使用”の事で、小麦・大麦・米・玄米・とうもろこしなどを一切使わずに作っているフードの事をいいます。
猫には特に必要のない穀物を抜くことで消化にも優しく、必須栄養素の動物性たんぱく質を多く摂取でき、猫にとって理想的な栄養バランスとなっています。
また穀物で補おうとしていた食物繊維は、サツマイモや豆を使用することで消化にも優しく栄養たっぷりな食材で代用されています。
穀物の使用が気になるという方は、グレインフリーキャットフードを一度試してみてはいかがでしょうか?
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