ルーズスキンとは?猫のお腹のたるみは皮?病気?
本記事のポイント
- ルーズスキンは猫の特徴
- 病気の可能性も捨てきれない
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目次
トコトコ軽快なステップで優雅に歩きまわる猫達。たまに、丸々とした猫を見かけることはありますが、ほとんどがスマートな体型をしていますよね。
ところが、よく見るとお腹の肉がタプタプ揺れている…。太ってるわけじゃないのに?
実はそれ「太っている」や「痩せている」に関係なくできる、ルーズスキンという猫の特徴かもしれません。もちろん、ただ太っているだけというのも否定はできませんが…。笑
という事で今回は、お腹がたるむ現象ルーズスキンについてまとめてみました!
ルーズスキンとは?
出典:http://catocean.blog89.fc2.com/
猫のお腹のたるみには名前がついていて、これを「ルーズスキン」と言います。
ルーズスキンとは、後ろ脚の付け根辺りからお腹の中心にかけて垂れ下がっている皮膚のことで、「アメリカンショートヘア」「エジプシャンマウ」「ベンガル」「ピクシーボブ」などの血を引く猫種に多く見られる猫の特徴のことなんです。
これは、喧嘩の際に噛まれて血管や内臓に致命傷を負わないため、高くジャンプをするときに体の皮が突っ張らないようにするためなど諸説ありますが、トラやライオンなどの大型ネコ科動物にも見られる特徴のため、致命傷を避ける説が有力とされています。
それだけに、このルーズスキンは猫にとって必要なものとなっており、海外のキャットショーにおいては審査をする際に評価の対象になるほど大事な特徴となっているんです。
動画で見るルーズスキン
ルーズスキンが猫の特徴であり、本来は様々な役割があることはわかりましたが、実際に自分の愛猫との違いを見比べてみたいですよね。
また、この「タプタプを触るのが気持ち良い」と、快感を感じている話しも多く聞かれますので(管理人もその一人です)、自身の愛猫にもルーズスキンがあるようでしたら、ぜひタプタプ感を楽しんでみてください。笑
※ルーズスキン猫のたぷんたぷんお腹をぽよんぽよんの動画
※たぷたぷの猫の動画
ルーズスキンと病気の見分け方
ルーズスキンを見分けるポイント
- 皮を触ってみる
- しこりがないか確認してみる
ただ、猫の特徴とは言え、愛猫のお腹のタルみがルーズスキンによるものなのか、肥満体によるものなのか、病気によるものなのか判断が難しいところですよね。
その場合は、お腹のたるみを触ってみて「何もない皮だけの状態」であればルーズスキン、皮の中に肉が詰まっている状態であれば、太っている可能性が高いと判断するとよいでしょう。
また、お腹を触る以外にも猫の体の肋骨部分を触ったときに、しっかりと骨を確認できない場合は肥満体の可能性が非常に高くなっています。この場合は、ダイエットを考えたほうがよさそうですね。
病気の場合はしこりが出来る
※2018年10月 追記
病気の場合は、お腹のたるみの中に「しこり」や「固いできもの」が確認できるケースがあります。先日、飼い猫のテト(オス)のルーズスキンを触っていたら、変なしこりのようなものを確認しました。
心配になって病院へ連れて行ったら、「おそらく乳腺付近にできた脂肪だから大丈夫だろう」と言われましたが、そういった症状はメス猫に多く見られるとのこと。
また、悪性の場合の多くは「固くなる」そうなので、その辺も確認してみると良いでしょう。
とりあえず、テトはオス猫なので…引き続き様子を見て、しこりに変化があったらすぐに再診察してもらおうと思います。
ルーズスキンはいつできる?
ルーズスキンができる時のまとめ
- 避妊手術後にたるむ事がある
- ダイエット後もたるむ事がある
- 子猫のうちは別の原因も
出典:http://amino.cocolog-nifty.com/
ルーズスキンが猫の特徴であることはわかりましたが、「ルーズスキンが急にできた」と言われる事もあります。はたして、急にできる事があるのでしょうか。
そこで、原因などについて調べてみたところ、ルーズスキンは猫が成長する段階で自然にできる現象のため、個体差や血筋はあれど、何かをきっかけとし、急にルーズスキンができるというものではないそうです。
避妊手術後にできるたるみは違う
ただ、雌猫(メス)は避妊手術をする際に、お腹を切開し施術をするため、その影響でお腹がたるみ「急にルーズスキンができた」と感じる方もいるそうです。
また、ホルモンバランスの関係もあり、一般的には多くの雌猫にルーズスキンが見られると言われていますが、やはり避妊手術後のたるみに関してはルーズスキンとは違う可能性が高いでしょう。
その場合、いずれお腹のたるみが無くなる事もあるようなので、しばらく様子を見てみるといいかもしれませんね!
ダイエット後にできることも
ルーズスキンとは少し違いますが、今まで肥満気味だった猫がダイエットをした後に、お腹の皮がたるむことでルーズスキンに見えることがあります。
これは、人間がダイエットをした後に皮がたるんで見えるのと同じで、伸びた皮膚が収縮しきれなかったことが原因になります。そのため、余った皮を手術で取り除くわけにもいかないので…これはダイエットの成果として認めてあげましょう。
子猫のうちはルーズスキンにならない?
まだ、生後間もない頃や1歳未満の子猫の場合でも、お腹がたるんだり、膨らんでルーズスキンの様に見えることがあります。
この場合の多くは、ルーズスキンというよりも「食べ過ぎ」や「便秘」が原因であることが多いため、子猫のうちからお腹がたるんでいたら、まずは体調管理に気を付けてあげましょう。もちろん、アメリカンショートヘアなどルーズスキンになりやすい猫種の場合は、子猫のうちから特徴が表れる事があります。
ルーズスキンは猫の大事な特徴
ここまで、ルーズスキンの概要から見分け方、できるタイミングなどについてご紹介してきましたが、あのタプタプとしたお腹に名前がついていたことや、猫の特徴だったとは意外でしたね。
管理人も初めは、テトがダイエットをしたことがあったので、それによる影響だと思っていましたが、調べているうちに違うとわかり、さらには、触ったときの感触があまりにも気持ち良いので、だんだんとルーズスキンの虜になっていきました。笑
ただ、ルーズスキンと思っていても、万一に病気の可能性も捨てきれないので、急にお腹がたるんだり、何かしこりのようなものが確認できた場合はすぐに病院へ連れて行ってください。
何もなければ、獣医さんから「少しダイエットしましょうね」と笑って言ってもらえるはずです。
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