猫の分離不安とは?症状や原因、対策をチェック!

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    猫に甘える猫

    行動を習慣化する動物のため

    猫は行動を習慣化する動物です。そのため、決まった習慣が乱されると、不安やストレスを感じて、分離不安になると考えられています。


    きっかけとしては、以下のようなことが挙げられます。


    • 飼い主さんが仕事を始めたため、離れる時間が長くなった
    • 旅行などで長期間、猫が1匹で留守番することになった

    猫の気持ちとしては、「今までは、いつも一緒にいたのに…」、「いなくなっても、その日のうちには帰ってくるのに…」といった感じでしょうか。このような、これまでの習慣と異なることが起きると、猫は分離不安を起こしやすくなります。


    1匹だけで過ごす時間になれていない

    1匹だけで過ごす時間に慣れていないことも、分離不安の原因と考えられています。生まれた時から人や他の動物に囲まれて育ってきた猫は、1匹で過ごす環境に対して不安やストレスを感じやすくなります。


    特に動物保護施設や動物病院で育ってきた猫の場合、このような環境になった時に分離不安を発症する傾向にあります。


    過剰な愛情表現を行なっているため

    家を出る際、猫に「行ってきま~す」や「ただいま~」と声をかけている飼い主さんも多いと思いますが、実はこうした愛情表現が分離不安の一因になると言われています。


    愛情表現が強ければ強いほど、猫は飼い主さんのいない時間を明確に意識します。すると、猫はより不安に感じてしまい、症状を引き起こすようになります。

    猫が分離不安になった時の対策とは

    おやじ座りをしている猫

    かまいすぎない

    猫が分離不安になったら、まず「かまいすぎない」ようにしましょう。そっとしておくことで、猫の不安は徐々に落ち着いていきます。ただ、「いきなりかまってくれなくなった…」と猫が思ってしまうと、余計に不安が増してしまうので注意しましょう。


    オススメは、猫にかまってあげる時間を少しずつ減らしていく対策方法です。


    外出前や帰宅後に声をかけない

    前項でも触れましたが、外出する際に猫に声をかけることは分離不安の一因と考えられています。もし、今まで声をかけていたのなら、なるべく控えるようにしましょう。冷たく見えるかもしれませんが、それが猫の分離不安を落ち着かせることにつながります。


    猫が自分で遊べるおもちゃを置いておく

    他の動物を飼っていない場合、猫にとって唯一の刺激は飼い主さんとの触れ合いです。ただ、その状態は飼い主さんへの依存を増加させ、分離不安の要因になります。


    猫が独りで遊べるおもちゃを置いておくなどして、飼い主さん以外で刺激を得られるきっかけをつくっておくと良いでしょう。おもちゃで遊んであげて、気持ちを紛らわせる対策も効果的です。


    猫が安心して過ごせる空間をつくる

    分離不安になった猫は、飼い主さんがいなくなることで「自分の居場所がなくなってしまった…」と、不安に感じる傾向にあります。その時、安心して過ごせる空間をつくってあげると、猫の不安は落ち着いていきます。


    たとえば、飼い主さんがいる部屋に寝床を置き、日中はそこで過ごさせる方法があります。すると、猫は飼い主さんがいなくなっても「自分の居場所がちゃんとある」と思うようになり、不安を和らげることができます。

    分離不安になると、いつまでも叫ぶように鳴いたり、大事な家具を壊したり、部屋を汚したりしてしまいます。これは、飼い主さんにとっても、猫にとっても良くないので「できるだけ早く治したい」と思う飼い主さんも多いでしょう。

    ところが、分離不安は心の病気ですので、そう簡単に治せるものではありません。時間をかけて、ゆっくり猫の不安を取り除いてあげるようにしましょう。

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